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【高校生必見!】鉄のメッキ「ブリキとトタン」の違い・イオン化傾向に基づく錆びやすさの理由などについて完全解説!

約 3 分

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鉄メッキの分類

鉄Feはとても錆びやすいため、日常で使うものに用いるときには”めっき”と呼ばれる加工をすることが多い。

高校生が鉄のめっきで知っておかなければいけないのは2種類。

ブリキトタンだ。

ブリキは鉄の表面をスズで覆ったもので、鉄で作られたおもちゃや缶詰などの加工に用いられる。

また、トタンは鉄の表面を亜鉛で覆ったもので、鉄の板で作られた屋根の加工などに用いられる。

トタンめっきの仕組み

繰り返すが、トタンは鉄の表面を亜鉛Znで覆ったものだ。

これからなぜZnによるメッキに効果があるのかというのを説明していこう。

トタンは主に屋根に「トタン屋根」として用いられているので、(外の雨風に晒され)傷がつくことが多い。

傷ついた部分に雨水などの水滴が付くと…

FeとZnのイオン化傾向を比較すると、Znの方が大きい。
従って、Znが優先的に溶け出して亜鉛イオンZn2+となるんだ。
その結果、鉄がイオンになって溶ける(=錆びる)ことを防ぐことができるんだ。

ブリキめっきの仕組み

ブリキは、鉄の表面をスズSnで覆ったものだ。

SnとFeのイオン化傾向を比較すると、Feの方が大きい。
従って、傷がついてそこに水が付着すると先に溶け出すのはFeということになる。

Feの方が先に溶けてしまうんじゃ意味がないじゃないか!と思った人、そんなことはない。

Snはトタンで使われていたZnよりもイオン化傾向が小さいため、傷が付いていない状態では水がついても溶けにくい。
従って、(屋根などの)傷が付く危険性が高い場所でないところ:おもちゃや缶詰などにおいては亜鉛よりもスズが用いられるんだ。

まとめ

  

トタン ブリキ
通常時の強度 弱い 強い
傷がつき水が付着したとき Znが溶ける
(=鉄が錆びにくい)
Feが溶ける
(=鉄が錆びやすい)
用途 屋根 おもちゃ・缶詰

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