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【分離法】ろ過をする際の手順と注意点まとめ

約 5 分

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はじめに

入試や定期テストで、混合物の分離法の一種である「ろ過法」を行う手順とその際の注意点について聞かれることは意外と多い。覚えていれさえすれば解ける問題なのでこの機会にまとめて確認していこう。

ろ過の手順と注意点

ろ過とは、液体と固体の混合物をろ紙に流し込み、液体と固体を分離する操作である。
ろ過の例としては次のようなものが挙げられる。

・白濁した石灰水から透明な石灰水を作る(石灰水の濁りは固体の沈殿であるCa(OH)2が原因であるためろ過でCa(OH)2を取り除けば濁りが消える)
・泥水から綺麗な水を取り出す(泥水は水に砂が溶けたものなので砂をろ過で取り除けば綺麗な水になる)

では、手順と注意点を確認していこう。

引用:私立・国公立大学医学部に入ろう!ドットコム
手順1
まず、四つ折りにしたろ紙を円錐状に開いて漏斗(ろうと)に当て、そこに蒸留水をかけて漏斗とろ紙を密着させる。
手順2
次に、溶液を漏斗に静かに注いでいく。

手順はこれだけだが、【手順2】の所で注意すべき点が3つあるのでこれらを全て押さえておこう。

注意点
【注意点1】ろ過する溶液は、ろ過する前にしばらく放置し固体を完全に沈殿させて、上澄み液からろ過を始める
【注意点2】ろ液を漏斗に注ぐ際、ガラス棒を伝わらせる
【注意点3】漏斗の足はビーカーの内壁につけておく
【注意点4】ろ過する溶液はろ紙の8分目の高さまで入れる

まず、ろ過をする溶液は予め一定時間放置し固体を完全に沈殿させて、上澄み液(上の方にある、固体が混ざっていない純粋な液)からろ過を始める必要がある。これは、先に固体がろ紙に付くとろ紙の目が塞がってしまいろ過にかかる時間が長くなってしまうからである。

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ろ液を漏斗に注ぐ際はガラス棒を伝わらせる必要がある。これは、ろ過する溶液が周囲に飛び跳ねないようにするためである。
また、漏斗の足はビーカーの内壁につけておく必要がある。これは、漏斗の足をビーカーにつけることでろ液が途絶えることなく流れ落ち、ろ過速度を速くすることができるためである。

また、ろ過する溶液を入れるのはろ紙の8分目程度までにした方がいい。これは単純に、溢れるのを防ぐためである。

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演習問題

問1
ろ過する溶液を上澄み液からろ紙に注ぐ必要があるのはなぜか。
問1:解答・解説
解答:下記参照

ろ過をする溶液は予め一定時間放置し固体を完全に沈殿させて、上澄み液(上の方にある、固体が混ざっていない純粋な液)からろ過を始める必要がある。これは、先に固体がろ紙に付くとろ紙の目が塞がってしまいろ過にかかる時間が長くなってしまうからである。

問2
ろ過する溶液を漏斗に注ぐ際、ガラス棒を伝わらせるのはなぜか
問2:解答・解説
解答:下記参照

周囲にろ過する溶液が飛び散るのを防ぐためである。

問3
漏斗の足をビーカーの内壁につけておく必要があるのはなぜか。
問3:解答・解説
解答:下記参照

漏斗の足をビーカーにつけることでろ液が途絶えることなく流れ落ち、ろ過速度を速くすることができるためである。

問4
ろ過する溶液を入れるのはろ紙の8分目程度までにするのはなぜか。
問4:解答・解説
解答:下記参照

漏斗から溶液が溢れるのを防ぐためである。

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