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最外殻電子と価電子

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最外殻電子とは

最外殻電子とは、「最も外側にある電子殻に存在する電子」のことだ。

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水素は電子殻がK殻しかないから、最も外側の殻(=最外殻)はK殻だね。
従って、K殻に存在する1コの電子が最外殻電子ということになる。

炭素はK殻とL殻、2つの電子殻を持っている。
繰り返すが、最外殻は「1番外側にある殻」のことなので、炭素の最外殻はL殻。
L殻に存在している電子は図の通り4コなので、最外殻電子は4コだね。

価電子とは

価電子というのは、「反応に使われる電子」のことだ。

原子の持つ電子の中で最も外側にあるものは、他原子と結合形成などの反応を行う際によく使われる。

このような、外側にあり反応性が高い電子のことを価電子というんだ。

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最外殻電子と価電子の違い

これまでの説明で、こういう疑問をもった人がいるだろう。

「価電子って…つまり最外殻電子と一緒なの?」

答えは、NOだ。

最外殻電子と価電子には、少し違いがある。

次の図を見てみよう。

希ガスの一つであるネオンNeは、最外殻電子を「8コ」持っている。
しかし、最外殻電子が8コあっても、それらが反応に使われることは”ほぼない”んだ。

他原子との反応は、最外殻の電子を出したり、最外殻に電子を受け取ったりして行われている。

これは、内側の殻は入れることのできる限界の数(K殻:2コ、L殻:8コ、M殻18コ、N殻:32コ)まで電子が入っているのに対して、最外殻は「入れることのできるMAXまで電子が入っていない」ため、出し入れがし易いからだ。

なぜ限界の数まで電子が入っていない方が出し入れがし易いのかというと「安定度が低い」から。電子がMAXまで入って安定度が高まっていると、わざわざそこから電子を出して不安定な状態になろうとはしないんだ。できるだけ安定のままでいたいからね。

希ガスの電子配置は「最外殻が完全に満たされた状態」になっており「安定感が抜群」なんだ。
従って、一番外側にある電子(=最外殻電子)であっても、なかなか反応しない。つまり価電子の数は「0」ということになるね。

このように、希ガスの場合は「最外殻電子=価電子」が成り立たない。よく覚えておこう。

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