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ダニエル電池

約 5 分

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ダニエル電池とは

ダニエル電池は、ボルタ電池の欠点を改善することによって作られた、世界初の実用的な電池だ。

電極にはZnとCu、電極を入れる溶液にはZnSO4とCuSO4が使われている。

ボルタ電池との違いを意識しながら学習していこう。

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ダニエル電池の仕組み

まずは、「電池のキソ」で説明した3STEPを使ってダニエル電池の仕組みについて説明していこう。

STEP1

まずは、イオン化傾向の大きい金属板が溶ける。

CuとZnではZnの方がイオン化傾向が高い。従って、Zn板が溶け出す。
また、ZnがZn2+という陽イオンになったので、eが発生していることも確認しておこう。

STEP2

STEP1で発生したeがCu板側に伝わる。

この時、電子が通過することで(電流が発生して)豆電球が点灯していることに注目しよう。

STEP3

Cu板に流れてきた電子は、CuSO4中に存在しているCu2+とくっつく。(=単体のCuが析出)

各極の反応

負極・正極での反応をそれぞれまとめておこう。

負極

負極では、Zn板が溶け出してZn2+と2つのeができる。

Zn → Zn2+ + e

正極

正極では、CuSO4中に存在しているCu2+がeを受け取ることで単体のCuが析出する。

Cu2+ + 2e → Cu

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ボルタ電池との違い

ボルタ電池とダニエル電池では、Zn板からCu板に向かって流れたeを受け取る陽イオンが異なる。

ボルタ電池では、Hがeを受け取ってH2になるんだったね。(ボルタ電池に関して詳しいことは「ボルタ電池」を参照)
ボルタ電池が分極を起こすのは、このH2がCu板の表面に溜まることで次のHがeを受け取りづらくなってしまうからだった。

一方、ダニエル電池では、Zn板からeが流れてくると、Cu2+がこれを受け取って単体のCuとなる。
生成する物質(Cu)が電極と一緒なので、くっついたところでなにも変化が起きていないのと同じだよね。
よって、分極が起こる心配はなく、継続的に電気を得ることができるわけだ。

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素焼き版の役割

ダニエル電池において、素焼き板は2つの重要な役割を担っている。順番に説明していこう。

素焼き板の役割①

素焼き板の1つ目の役割は、「2つの溶液(ZnSO4とCuSO4)が混ざるのを防ぐ」というものだ。
まあこれは、見れば分かるね。(笑)

素焼き板の役割②

2つ目は、「イオンを透過させることで、電荷のバランスを調整する」という役割。

ダニエル電池を使い続けていると、負極では次第にZn2+が、正極ではSO42ーが増加していく。(正極でSO42ーが増えるのは、CUSO4から電離したCu2+がCuになることで、相方のSO42ーが余ってしまうから)
このとき、陽イオンが増えた負極はプラス側に、陰イオンが増えた正極はマイナス側に電荷がかたよっている。
この「電荷のかたより」を調整するのが素焼き板だ。

素焼き板はイオンを通す性質をもつので、Zn2+が素焼き板を通って正極側に、SO42ーが負極側に移動する。
これによって、電気的なバランスが整えられる。

より大きな起電力を得るために

ダニエル電池において、より大きな起電力を得るためには2つの重要なポイントがある。

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起電力UPのポイント①

1つ目のポイントは、「ZnSO4の濃度を低くしておく」ということだ。

はじめから溶液中にZn2+がたくさんあると、(溶けて生成するZn2+の居場所がないため)Zn板が溶解しづらくなってしまう。

従って、より大きい起電力を得るためには「スタート時のZnSO4の濃度を低くしておきZn板をスムーズに溶解させる」ことが重要になる。

起電力UPのポイント②

2つ目のポイントは、「CuSO4の濃度を高くしておく」ということだ。

正極では、Cu2+がeを受け取り単体のCuとなる。
従って、スタート時に溶液中のCu2+が少ないと、はやい段階でCu2+を使い切ってしまうんだ。

Cu2+濃度が高ければ高いほど、たくさんのeを受け取ることができるんだね。

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