KIMIKA!|基礎から学ぶ高校化学

イオン化傾向

約 3 分

スポンサーリンク

イオン化傾向とは

「第1イオン化エネルギー」でやったように、金属元素は周期表上で左側に位置しており、第1イオン化エネルギーが小さいので陽イオンになり易かった。

この金属元素の「陽イオンへのなりやすさ」のことをイオン化傾向という。

おすすめ記事
仕組みから分極する理由まで完全解説!「ボルタ電池」

イオン化傾向は、金属によってそれぞれ異なり、金属元素をイオン化傾向の順に並べたものを「イオン化列」という。

イオン化傾向と反応性

① 水と反応

Naよりイオン化傾向が大きい金属は「常温の水」と反応する。

2Na + 2H2O → 2NaOH + H2

結果として、水酸化物と水素H2が生成する。

② 熱水と反応

Mgよりイオン化傾向が大きい金属は「熱水」と反応する。

Mg + 2H2O → Mg(OH)2 + H2

この場合も、金属と水との反応なので水酸化物と水素H2が生成する。

③ 水蒸気と反応

Feよりイオン化傾向が大きい金属は「水蒸気」と反応する。

Zn + H2O → ZnO + H2

イオン化傾向の高い金属の方が、反応性が高い。
Al・Zn・Feは、Mgより左側の金属と比べ反応性が低いので、H2Oと反応しても水酸化物にはならず、「酸化物」の状態になるんだ。

おすすめ記事
ボルタ電池との違いをきっちり理解!「ダニエル電池」

④ 希酸と反応

Pbよりイオン化傾向が大きい金属は「希酸(薄い酸)」と反応する。

Zn + H2SO4 → ZnSO4 + H2

希酸と金属を反応させると水素H2が発生するということを覚えておこう。

注意

鉛と希酸を反応させると、生成物であるPbSO4などがPbの表面を覆ってしまい、それ以上溶けなくなる。

Pb + H2SO4 → PbSO4 + H2

従って、他の金属と比べて鉛の希酸との反応性は極端に低くなっているんだ。
よく覚えておこう。

⑤ 酸化力のある酸と反応

Agよりイオン化傾向の大きい金属は「酸化力のある酸」と反応する。

Cu + 4HNO3 → Cu(NO3)2 + 2NO2 + 2H2O

酸化力のある酸とは「希硝酸・濃硝酸・熱濃硫酸」のこと。

注意

Fe・Ni・Alは濃硝酸には溶けない。

反応によって生じた酸化物の膜がすぐに金属全体を覆ってしまい、それ以上金属が溶けなくなってしまうんだ。

ちなみに、酸化物の膜によって覆われた金属を「不動態」ということも覚えておこう。

⑥ 王水と反応

PtとAuを含めた全ての金属は「王水」に溶ける。
王水というのは、「濃硝酸と塩酸を1:3の割合で混合したもの」のこと。材料までよく覚えておこう。

スポンサーリンク

関連コンテンツ

スポンサーリンク