KIMIKA!|基礎から学ぶ高校化学

【独学】東大理系受験生向け!おすすめ化学参考書&問題集

約 7 分

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はじめに

東京大学、通称、東大。
誰もが憧れる、日本最高峰の大学だ。

多くの人は、高いレベルの学校に合格するためには、高額のお金を払って予備校に通い、よく作り込まれたテキストをもらって、一流の先生によるハイレベルな授業を受けて、受験アドバイザーから進路についての助言をもらって…という風にしなければいけないと勘違いしている。

もちろん、そのやり方も悪くはない。

やはり、知名度のある予備校・先生に教わるのは安心感があるし、実際にわかりやすい授業であることも多い。

しかし、全ての人が有名な予備校に通うことができるわけではない。何て言ってもお金がかかるし、家や高校の近くに予備校がないひとも少なくないだろう。

そこで今回は、東京大学という日本最難関の大学に独学で挑もうとする受験生用に、自己学習の際に使える市販の化学参考書と問題集を紹介していこうと思う。

(もちろん個人差はあるが)ここに書いてある参考書を使えば塾に通わずとも化学の成績を東大レベルにUPさせていくことが可能なはずだ。

参考書のレベル

東大受験生と一口に言っても、現段階のレベルにはやはり差がある。そこで、「初級】まずは基礎固め!“東大が夢”レベル」「中級】そこそこ自信あり!“東大が目標”レベル」「上級】合格点はとれそう!“最後の仕上げ”レベル」3段階のレベル別にまとめてみた。自分のレベルにあったところを読んでみて欲しい。

初級】まずは基礎固め!“東大が夢”レベル

まずは、「東大が夢ではあるんだけどまだまだ周りに公言できるレベルではない」という人向けの参考書を紹介していこう。

各分野を一から解説している網羅型参考書、学んだ知識を問題を解くことで定着させるための問題演習型参考書(=問題集)、入試頻出の特定の分野だけをまとめたような特化型参考書の3つに分けて解説する。

網羅型参考書

初級鎌田・福間の講義シリーズ(大学受験Doシリーズ)

初心者向け(ただし東大受験生であるのは前提)の網羅型化学参考書として最もオススメなのは「鎌田・福間の講義シリーズ(大学受験Doシリーズ)」である。

リンク:Amazon-鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ)
引用:Amazon-福間の無機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)
リンク:Amazon-鎌田の有機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

シリーズの内、鎌田先生は理論化学と有機化学を、福間先生は無機化学を担当されている。このシリーズは初学者がまず学ぶべき事項を一通り網羅しており(ここがこのシリーズの特徴だが)他の初学者向けの参考書と比べて応用まで一歩踏み込んだ内容が書かれているので次の中級向けの参考書に繋げやすい。そのため、東大をはじめとするハイレベルな大学を目指す人が化学を学習し始めるときに最適な参考書である。シリーズの中で一番有名なのはおそらく無機化学だが、理論化学、有機化学も同じレベルが維持されており非常にわかりやすく、基礎と応用の割合のバランスが丁度良い。まさに「迷ったらこれ」というシリーズである。

問題演習型参考書(=問題集)

初級化学重要問題集ー化学基礎・化学 2017

初心者向けの問題集として最もオススメなのは、言わずと知れた「重要問題集」である。

リンク:Amazon-化学重要問題集ー化学基礎・化学 2017

重要問題集は東大受験生に限らずこれまで多くの高校生に使われてきた、最も有名な化学問題集である。一般的な基礎問題や入試でよく見かけるようなちょっとした応用問題をほぼ網羅しており、これと過去問をやっておけば大抵の大学の入試問題に対応できるだろう。もちろん、東大はこの“大抵の大学”には入らず、この重要問題集が解けたからといって東大に受かる訳ではないが、書いてある問題は東大を受ける人なら必ず解けなければいけないものである(解けることが前提である)ので、できれば高1・2生のうちに全問に目を通しておこう。

初級セミナー化学基礎+化学

セミナー化学は、重要問題集と並び、非常に有名な化学問題集である。

リンク:Amazon-セミナー化学基礎+化学

セミナー化学は各分野の基礎的な問題、やや応用の問題が多く掲載されており、その網羅性は化学問題集界の王者である重要問題集と比べても遜色ない。重要問題集との違いはややレベルが落ちる(あくまで対象レベルのことであり質のことではない)ことである。完全な初心者ではなく、ある程度ハイレベルの問題も解いているひとには少し物足りないかも知れない。しかし、先述の通り網羅性が高いので、化学が苦手で学校で学んだレベルから学び直したい、基礎的な部分の抜けを抽出したいという人にはとても良い問題集である。

初級[化学基礎・化学] 標準問題精講 五訂版

リンク:Amazon-化学[化学基礎・化学] 標準問題精講 五訂版

化学[化学基礎・化学] 標準問題精講は「重要問題集のやや難しい問題」を集めたような問題集である。収録されている問題の数は90問程度であり、網羅性という意味では重要問題集・セミナー化学に劣っていると言えるかもしれない。ただし、問題の質は高く、先述の通り重要問題集やセミナーの中でも入試で出るようなレベル・パターンの問題が抽出されているため、基礎過ぎる問題はもうある程度OKだが、中級者向けの所で紹介する問題集に挑む前にもう一度問題の基本パターンを確認しておきたいという人にはもってこいの問題集と言えるだろう。

特化型参考書

初級大学入試によく出た順 化学の分野別ランキング

初心者向けの特化型参考書としてオススメなのは「大学入試によく出た順 化学の分野別ランキング」である。

リンク:Amazon-大学入試によく出た順 化学の分野別ランキング

この参考書は過去25年間に出題された大学入試問題から頻出の物質をランキング形式で紹介しているものである。必ずしも全ての受験生に必須であるかと言われるとそんなことはないだろうが、より重点を絞った勉強で受験に受かるためには非常に役立つ参考書である。例えば、アルケンにハロゲンが付加する反応では入試において「臭素の付加」が圧倒的に頻出である。塩素でもなくフッ素でもなく臭素なのである。こういった知識がまとまっているこの本を持っていると、知識を入れる段階で臭素を例にして覚えることが可能になり、入試でアルケンへの臭素付加が出てきた時に「あ、アルケンへの臭素付加だ→ハロゲンの付加だから…→こうなるかな」ではなく「あ、アルケンへの臭素付加だ→こうなるね」といったように知識を一般化するステップを減らすことができる。化学という学問を学ぶという観点では全く持って必要ないが(ちょっと言い過ぎ?)、受験を突破するということにおいては持っていて損はない参考書である。

中級】そこそこ自信あり!“東大が目標”レベル

次は、「高校化学の各分野は一通り学んでおり、これから東大受験に向けて実践的な実力をつけていきたい」という人向けの参考書を紹介していこう。

網羅型参考書

中級化学の新研究―理系大学受験

化学の新研究は、間違いなく日本一の網羅性を誇る受験化学参考書である。

リンク:Amazon-化学の新研究―理系大学受験

この参考書は、東大をはじめとする難関大受験生に代々受け継がれてきた、言わば「難関大突破のためのバイブル」的参考書である。
この参考書に多くの教科書・参考書で説明しているような基礎的な事項はあまり書かれていない。(書かれていたとしても全くの初学者にわかりやすい形ではない)
しかし、化学反応や各種実験の「本質的な理由・原理」がより多く詳しく書かれており、化学という学問を徹底的に理解して教科書レベルを大きく超えたハイレベルな入試問題に対応する力をつけることができる。新研究を使う上で注意しなければいけないのは、その充実性・面白さ故に、最初から最後まで読み切ろうとしてしまう点である。確かに、この参考書は現象の理由が事細かにかつ高校生でも理解しやすいように書かれているため、「全て読み切って化学マスターになってやろう!」と考えてしまう人がいるのは理解できる。しかし、受験勉強ができる期間には限りがあるわけで、化学以外にも取り組まなければいけないことが山ほどあるはずである。そんな状況で化学に必要以上の時間をさいて、極めていくことは得策とは言えないだろう。そこでオススメなのは、この参考書を辞書」として使っていく勉強法である。化学の問題集や過去問を解く時、又は他の解説型参考書を読んでいて引っかかる部分があった時などに、必要なページだけを読むといった形で利用するのである。この使い方なら必要以上の時間を化学に使うことなく効率的に学習することができるだろう。

問題演習型参考書(=問題集)

中級理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録

東大受験生の中級者に最もオススメな問題集は「理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録」である。

リンク:Amazon-理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録

この問題集は「重要問題集のハイレベル版」という位置づけである。
従って、中途半端に勉強した状態でこれを使っても思ったような効果は得られない可能性が高い。(おそらく全然解けない)
高校化学を一通り勉強し終わって、重問やセミナーを解き終わった人が使うべき問題集である。
新演習には、重要問題集の応用問題かそれ以上のレベルの問題が揃えられているので、より実践的で入試に直結した実力を身につけることができる。また、上で紹介した網羅型参考書である「化学の新研究」の兄弟本なのでわからなかったら化学の新研究を見れば大抵解決できる。セットで使っていくのがベストだろう。

中級有機化学―原点からの化学・有機化学演習 (駿台受験シリーズ)

有機化学を徹底的に演習したいという人向けの参考書と言えば「有機化学―原点からの化学 (駿台受験シリーズ)」と「有機化学演習 (駿台受験シリーズ)」である。

リンク:Amazon-有機化学―原点からの化学 (駿台受験シリーズ)
リンク:Amazon-有機化学演習 (駿台受験シリーズ)

これらの本は、どちらとも受験化学界の大御所である駿台の石川正明先生が書いた、有機化学専用の参考書と問題集で、難関大で有機化学が重視される学校(特に京大)の受験生に重用されている。東大受験においても参考になる点は多く、有機反応に関する細やかな解説と厳選された演習問題は必ずや有機化学のレベルをアップさせてくれること間違いなし。新演習の有機の問題を解ききった後にさらに力をつけたいという人にオススメである。有機以外の部分で勝負する人は逆にここまでやる必要はないかも。

上級】合格点はとれそう!“最後の仕上げ”レベル

最後は、「化学の新演習まで解ききり、もうやることなくなってきたな」と言う人向けの最後の仕上げ用の参考書を紹介していく。

問題演習型参考書(=問題集)

上級二見の化学問題集―I・II (ハイクラス編) (東進ブックス―ハンドブック準拠問題集シリーズ)

もうやることがないという人にぜひ取り組んでもらいたいのは「二見の化学問題集―I・II (ハイクラス編) (東進ブックス―ハンドブック準拠問題集シリーズ)」である。

リンク:Amazon-二見の化学問題集―I・II (ハイクラス編) (東進ブックス―ハンドブック準拠問題集シリーズ)

この問題集のレベルを一言で表すなら「超難」である。(とても表紙からは想像できないだろうが)この本には高校化学最難レベルの問題しか掲載されておらず、東大・京大・東工大以外を志望する人はまず使う必要がないだろう。(学部学科によるところはあるが…)
ただ、思考型の問題が多く掲載されており、これを解くことで最難関大学入試に対応できる「思考力」を養うことができるため、東大志望でかつ新演習までを一通り解き終えて、さらに他の教科にもある程度の余裕がある人にはお勧めできる問題集である。

上級新理系の化学問題100選 (駿台受験シリーズ)

リンク:Amazon-新理系の化学問題100選 (駿台受験シリーズ)

この問題集も上で紹介した二見の化学問題集―I・II (ハイクラス編)と同様、最難レベルの問題集である。(多分知名度はこちらの方が高い)
問題の質は非常に高く、難関大受験生におすすめできる問題集ではあるが、反応・現象をしっかりと理解していないと解けない問題のオンパレードで時間もそれなりにかかるので、やはり新演習をしっかりとこなした後に余裕がある人のみ見るべきものである。
「ここまでやらないでも東大で合格点はとれる」という声は多いので、使うか使わないかは自分の実力をしっかりと見極めて選択してほしい。

上級東大の化学25カ年[第5版] (難関校過去問シリーズ)

これを参考書の紹介ページに書くのもどうかと思うが、忘れているといけないので一応紹介しておこう。

リンク:Amazon-東大の化学25カ年[第5版] (難関校過去問シリーズ)

東大の化学25カ年[第5版] (難関校過去問シリーズ)は東大受験で化学を使う人なら必須であるといっても過言ではない問題集(というか過去問)である。
実際の過去問を何分程度で解けるのか、自分の実力を試すものでもあり、どのような形の問題が出されやすいのか、頻出の分野はどこなのか、など東大入試に必要な情報が詰まっているのもこの本である。
もしまだ持っていないという人は早めに入手しておこう。

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